北海道放浪の旅10

 
 

北海道放浪の旅

1999年10月28日(木)

長野に入り、今日は善光寺へはなと行った。

観光客にはもてもてなのにはなは私にしか興味がないのに無関心で人ごみの中を歩く。実に楽である・・・立ち止まって一休みしているとき。相変わらず観光客にもみくちゃにされた。

そんな時、ジョナサンに再会!

はなを見て一発で分かり寄ってきた。旅館や民宿の手伝いをしながら南下しているようだった。

「これはきっと結婚する運命だね!」と言ったら

「ただの偶然だ!」ときっぱり。

のりの悪いガイジンは嫌いだ。

彼は民宿の仕事の時間になり帰っていった。明日はマイカー規制の上高地へ・・・バスでしか入れないのではなをバスに乗せてくれなかったら私は上高地へ行く必要もないのでバスの前でまた揉めるのか・・・はなが小脇に抱えられる大きさならきっと許してもらえるのにまりも船のときと同じ「その犬”は”だめ」って言われるのかなぁ・・・・

1999年10月29日(金)

上高地へ行くバスのバス停にて・・・。

「あ〜〜・・犬はかごか箱に入れてもらわないといけないんですよぉ・・・」この犬を入れた箱を誰がバスに乗せるんだ??ま、ここで乗せろ乗せないを揉めて仕方ないので「は〜〜い、すみませんでした。」と帰ってきた。

マイカー規制が終わったらはな号で乱入しよう。

その代わりと言っちゃ何だけどユニセフの世界遺産に指定された白川郷へ・・・なかなかのものでした。でもあれを今の社会で維持するのは難しいだろうなぁ・・・・と感心してきた。

白川郷へ向かう道で名古屋○○○kmという看板を目にする。

ああ、名古屋だ・・・

この2〜3日膀胱炎気味な私、はなの暑さも私の体調も限界なのでそろそろ家に帰ることにした。

もう、帰れってことね・・・・・。

1999年10月30日(土)

夜中に家に戻った。一週間の予定だったこの旅行・・・一ヶ月にもなってしまった。

長い間留守にしていたので家の中の植物たちは危険な状態・・・今日ははなも家の中に入れて長旅の無事を祝って飛騨牛乳で祝杯をあげた。

帰りの車の中でつくづくこの犬が本当に良くがんばったなぁって・・・一ヶ月も私の野宿旅に付き合ってくれる人はこの世の中はなくらいだ。

名古屋インターを出た途端、はなは興奮した。家を見てしっぽをちぎれんばかりに振っている彼女にご苦労さまと言った。「楽しかった?」と聞く私のひざに黙って手をかけるはなの目に愛が溢れているから私はまたはなを連れ出してしまう。本当にはなに感謝・・・・ありがとね。