第41章 北海道旅行’00〜その1〜

 
 

第一日目

留守番ばかりのはな孝行の日がやってきた。。

最近複数の仕事をしている私ははなを一人ぼっちにさせている。なんとかしのいでGWまでやってきた。

「普段忙しいくて疲れているんだからGWくらいはゆっくり休んだら?」

「GWもしっかり働け」

いろいろなご意見を耳にしたのだが・・・noji的に働くのが目的ではないので体を休めるより・・・GW遊ぶために働いているのでここで遊ばないと本末転倒、遊ばないわけない。

ここでGW返上で働けば仕事も拡大できるのかもしれないが、それもできないのがnojiだったりする・・・。

今回は北海道でキグのレースとディスクドックのレースに出る予定。どちらも素人コース。はなが楽しければいいのでディスクは大好きなボールか木の棒で出ようと思っている。

まだ雪が降っているということで今回の車はいつものはな号ではなく4駆のスタッドレス車にした。自転車を積んだので超狭く寝支度をした後はなと寝場所の陣地取りでもめる・・・。

今日の名古屋は本当に暑くはなの体は温められ車の窓をかなり開けても暑そうで寝つけなかったのだが、今は私に重なりながら寝息を立てている・・・。私はどうやって寝たらいいのか・・・不安だ。

本日(4月29日)のコース:名古屋〜中央道で駒ケ岳パーキング泊

 

第二日目

noji&はなの2人旅は当たり前のようだがnojiが一人で運転する。交代要員はいない。運転は好きな方なので苦にはならないが睡魔と戦うことも多い。。。

この2年の間にはなといろいろなところに旅をしたが運転中いつもはなを見ると前を向いているか私を見ている・・・。頼もしい相棒である。

はなも満2歳を過ぎちょっと大人になってきて野宿旅行も楽になったなぁ・・・と横を見たら・・!!

起きていなくては!の使命感のために首をあらぬ方向に曲げ白目をむいて船をこいでいる犬が・・・がっくり!!「起きろー!!はな!日本海だぞ!!」「桜がきれいだよ!!」

「うん・・ぐ〜〜〜。」

はなも大人になったらしい。

今日は朝5時にたたき起こされしっかり進めた・・・800km以上走ったのに公園で4度も遊べた。

はなご苦労さん。

 

本日(4月30日)のコース:長野〜新潟〜山形〜秋田・・・ここは青森県か?道の駅泊。青森まであと100km

 

 

 

第三日目

旅行の楽しみの1つ温泉めぐり。大きなホテルのお風呂を借りるのではなく秘境の温泉を探して歩く・・今日は国道から20km離れた温泉に・・・山を登って登っていくと古い温泉旅館が・・・。宿泊客は誰もいないようで「すみませ〜〜ん。」を5回ほど叫んだとき白髪頭をぼうぼうにしたおばあさん登場。「お風呂だけ入りたいんですけど・・」「400円。」

う〜ん、6時過ぎているしやめようか・・・。まあここまで来たので入ることにした。

階段を降りた地下に風呂場があり、これまた暗い電球が1個。「ひゃひゃ、さっさと入って帰ろう!」とお湯につかる。お湯は良いお湯だった・・・が、蛇口から出る湯が水のように冷たく悲しくなってきていた。

本当に早く出よう・・・とシャンプーをしている私の背中にぴしゃりと冷たい水があたった・・・はな以上に怖がりの私はもう怖くて目が開けられない。目を瞑ったまま水で石鹸を流して浴室から飛び出し慌てて逃げ出した・・・。帰るとき「ありがとうございました」の叫びに返事はなかった。

外に出るとはなは数匹の犬に車ごと囲まれわんわんやられてこちらも涙目・・・。こんな日のある。

 

本日(5月1日)のコース:青森〜函館・・・旭川高速パーキング泊