子犬デリバリーの旅

 
 

 

4月29日

その日はモモ子を届ける日だった。

朝起きるとはなと子犬たちは和さんに連れられ近くの広場で一遊びを済ませていた。ほほほ〜、恐いことなさる。

子犬スペース作っておいてくれました。五月ありがとね。

モモ子の家に行くまで1回の休みを取る、昨夜は夜中だったこともありそんなに目立たなかったが昼間しかも休み中であっという間に取り囲まれる。

モモ子を届ける途中・・・男の人はやっぱり運搬ゲージが気にかかる
男の遺伝子に大工の血は入っているもよう。

モモ子の家に行くまでモモ子をはなと助手席においた。
私はその頃から余裕が出てきて子犬たちと離れることに抵抗を感じ始めていた。

インターチェンジで飼い主さんと待ち合わせ・・・先導してもらいながらモモ子の暮らす家に向かった。

目的のおうちが近くなってきたとき子供たちの声が聞こえてきた。「モモ子だ!モモ子が来た!モモ子がきた!!」熱烈歓迎の内、門をくぐった。

モモ子だけ出すわけには行かず拾い庭に子犬を全部出させていただいた。はなも出ないわけに行かず、出させてもらった。秋田犬を飼われていた経歴をお持ちの田口家は母犬と子犬をノーリードにする荒業に驚かれたが面倒なのでさせていただいた。

はなも一緒に放してもらい子供達と遊びます。
迫力満点のマラミュートの遊び、初めてだと驚くね

「はなには触らないでねぇ」

と子供たちに頼んで家の中でご主人とお話をしていた。

「ねーねーはなってパクってするね!」

と息子さんが言うので「ひゃ〜はなに触らないでねぇ!」再度の通告となる。

夕べうれしくて眠れなかった子供たち、今度は大量の子犬たちと騒いで走り回って気持ち悪くなり一口ゲロまで吐いてしまう始末。

モモ子の家の前の原っぱではなが上機嫌で飛びまわりました。
ボールは?!
ごめんよ。持ってきてないよ。

子犬たち遊び疲れて帰りの車の中ではキャンとも言えなかったです。
ありがとうございました。

モモ子の小屋
おじいさんが扱う瓦の下は熱くないようにと断熱材入りだとか・・・
これだけ下が空いてたら十分涼しいです。

『ももこのいえ』
nojiはこれを見たとき本当にモモ子は幸せになるんだなぁとじ〜んと涙が溢れました。

モモ子の巣立ち
マラミュートが好きな思いを聞かせていただきました。
モモ子はそれ以上の感情をご家族に持たせると思います。
お兄ちゃんの顔つきで『モモ子は任せられる』と思いました。
にいちゃん、がんばれ!

 

私はモモ子がこの子達に与える人としての心のひだを思うと本当にいいところにモモ子を送り出せたと心の底から喜びが湧きあがった。

モモ子を置いて田口家を立ち去るとき・・・nojiは失敗をする。

他の子犬たちを乗せてドアを閉めた。
はなはモモ子が乗っていないことに気が付きモモ子を乗せようとモモ子の周りを走って走らせようとしていた。無理やりはなを乗せて車を出した。

toshiさんちへ向かう間はなは様子がおかしかった。そして、そのはなの様子を見て私も我慢していた何かが切れ、涙を流すことになる。この子犬の巣立ちで流した最初で最後の涙となる。

toshiさんちを出て北海道を目指すこととなる。

4月30日

土砂降りだった・・・東北自動車道へ入ったすぐ、はるるさんと待ち合わせコタローを渡すことになっていた。雨の中犬たちを出したがぬれてしまってどうにもならない。

車の中に入れたままではるるさんとコタローは対面する。

はるるさんの言葉が印象的である。「しげさん!思ってたよりかわいいよ!!」「・・・(-_-;)」はるるさんらしい感想だ。

コタローは斎藤家の一員となった。

コタローのの巣立ち
あなたはカサカサくんとして唯一nojiの手を借りた子犬でした。
きっとヤマトやまりあといい走りを見せてくれると期待してるよ!

そのまま青森を目指しひたすら北上した。子犬たちもゲージになれ走行距離も伸びていた。