北海道シリーズ 冬の北海道6

 
 

第十一日目 名古屋へ

美瑛を出てお世話になったkazu家と分かれ名古屋のに向けて走り出した。

連日のはしゃぎに疲れ、睡魔に襲われ目標としていた森よりず〜っと前のパーキングで寝た。念願のシュラフも登場させて寝に入った。

窓を開けて寝始めたのだが、あまりにも寒く深夜2時には窓を閉めさせていただいたが・・・それ以前にマーク2での野宿はまさに地獄だった。これで凍死したら・・・・発見された死体の背骨は折れていただろうというくらいのものだった。 

ラルゴはキングサイズのベッドのようだった。 

今日もこれで寝るかと思うと笑えてくる(T_T) 

 

北海道を離れるにあたり・・・ 

私はどれくらい雪を思って暮らしただろう。。。私は何度犬を連れて北海道へ来ただろう。。。北海道にどんな思いを寄せていたんだろう・・・・北海道に入ってから私は過去の人生を振り返り考え続けていた。 

毎日愛すべき犬といる場所は寒く寒く・・・・雪の中で犬を触っていると私がマラミュートを選んで暮らしているのはそれ以前の何かが影響していたとしか思えないほどの幸福感に包まれた。

名古屋は最高気温10度に近づく・・・
犬をあの中にまた連れて行くのか?
また私もあの中に入るのか?

こんなに離れがたい北海道の旅も初めてだった。

 

今回は真実の愛を探しに出た旅だったが・・・

美瑛の−18度の中、トイレに犬を出しに行った。 

満天の星空の下、キンと締まった空気に雪はギュッギュッギュッギュと絞めた音を立ててそれだけで気が狂いそうに楽しいのに加え、出してくる犬たちはみなブルブルっと体をふるって伸びをして

「noji!!走りたい!!」

と名古屋では見せない引っ張りで走り出す。
私も合わせていっしょに闇の中に駆け出していけばもう何もいらないほどの幸福感に包まれる。真実の愛は最初から私の車に乗っていた。極上の幸せをかみ締めている私に終始笑顔を見せ続ける3頭。私が望み続けているもの、彼女たちが望んでいること、私が幸せに思えること、同じ感動、同じ気持ちを・・・飼い主が喜ぶから喜ぶのではなく、飼い主と飼い犬という枠を越えてそれぞれでの感覚で分かち合えた気がした。私はこの犬たちのために人生切り出すのは何もいとわない。

本当に何かが大きく変わる旅行になった。

 

 

    

朝、有珠山を背景に最後の記念写真

1月7日のコース:洞爺湖〜盛岡             
どっかのパーキング泊

1月8日のコース:盛岡〜名古屋             
Hanasfrontyard泊