北海道野宿の旅 2002秋 1

 
 

 

北海道野宿の旅 2002秋 1

2002年10月17日(木)

出発予定は10時だった・・・

しかし、暑い一日だったその日はまったく準備も進まず、、、T−シャツ短パンで準備をしていたが、汗だくになり・・・現実逃避にテレビを見たりコーヒーを飲んだりしていた。夜中11時過ぎにフロントにレインXを塗ること自体、私はもう病んでいた。

今回は草ギグレースに参加も目的だったが・・・自転車を積むのを止めた。

車に乗せる場所がサラ優のゲージの前になるので犬を下ろすときに毎回自転車を下ろすのが面倒なのと・・・・

今回草ギグだけの参加にせず、野宿の旅をひっつけた。私自信いろいろ考えたいことがあった。

3頭に犬を増やし、明らかにはなが1頭であるときとは生活が違っていた。橇やギグに力を入れてそれだけの目的で動いていた。北海道へ何度も出かけているのにトンボ帰りで帰ってきてしまっていた。そしてその活動に拍車がかかり橇をしていることの目的すら見失いかけていた。私はギグや橇がしたいのか?勝ちたいだけか?知らず知らずに焦る私とそれに反抗的になる犬達と練習するたびギクシャクしていた。かなりへこんでいた。

「私は一体この3頭とどうやって暮らしていきたいんだろう。」

もしかしたらはなとしていた野宿の旅も3頭ではもうできないのかもしれない・・・それで私はいいんだろうか?

 

今回の目的はもう何年もしていない、ゆっくり野宿旅で自分と犬のコアな部分を覗いて見たかった。なので自転車を乗せるのを出発直前にやめてしまった。

それでもなんとか12時半に出発した。

なんとか長野を抜けるまでと走ったが、また2時間ほどで睡魔に襲われ寝てしまった。しかも7時まで寝過ごす・・・おほほ。 

(妙高高原SA泊)

 

2002年10月18日(金)

そんなに暑くはないが・・・3頭の犬で車の中は熱気でムンムン・・・クーラーは必須である。

    

涼しくなってきたと言えど・・・日陰が好み。

今回の行き道でのパーキングでの傾向・・・カップル、ご夫婦みなさん犬を見つけては寄ってくる。殿方はみんないいところを見せようとするのか犬に触ろうとする・・・が、ニコニコ笑って尻尾を振っている優サラではなく、必ず警戒して睨みを効かせているはなに手が伸びる。触れるわけがない。最近は犬を出しっぱなしにしても3頭に圧倒されて寄ってくる人は減っているし、はなも穏やかになっているのでトイレに行ってもあまり気にしなくなった。

はなには怖がっている人は触れないし、堂々と触る人にはなは触らせるようになっていた。まあ、安心のできる光景ではないが。。。。

新潟を抜けて順調に進んでいるとき。。。ジャンクションで目的の高速に乗りそこなったようだった。なんか行き先地が違うなぁと思い、慌ててナビをつけると・・・新しく伸びたところらしく、私は川の上、畑の真中をつき走っている図が映し出されていた。ナビ子は黙ったまま・・・ナビ子さんは困っているようだった。「おいおい、なんとかいいなよ。^^;」

ユーターンのための費用2000円・・・こうやって私はお金を無駄にするということがよく分かる。

青森についたのは夜9時を回っていた、シーズンも終わりかけということでキャンセル待ちなしで10時20分のフェリーに乗れた。

しかし、毎度のことよく思うがこの距離はなんとかならないものだろうか・・・・遠すぎる。マジで遠い。この往復だけで4日もかかるのだから時間の無駄に思えて仕方がない。 ドラえも〜ん。

(道の駅YOU遊もりまち泊)

 

2002年10月19日(土)

朝3時に函館到着・・・・今年は何回目の北海道だろう・・・5回目?くらいになる。こなれた道を通り、森町まで辿り着いて眠った。

朝、犬達に餌をやり、私にはコーヒーを入れ3頭とナンジャカンジャやっている、これもまたぶらぶらし続けて森町を出たのは8時を過ぎていた。なんとも楽しい。

    

ボヤボヤ森町にて

    

はなちゃんは今回はセカンドシートです。

    

長万部への道

いつもの長万部の温泉に入り、リフレッシュして中札内を目指した。     

長万部での常温泉

日勝峠超えか、浦河周りか・・・・年末お世話になった澤谷自動車さんにお礼参りを考え浦河まわりにした。苫小牧で高速を降りて襟裳岬に向かって途中三石の温泉につかり、南下した。浦河までは遠かった・・・・年末、私たちを回収に来てくれたkazu家に再度感謝した。事故ったケーブに差し掛かり、再度肝を冷やした。時速はやはり70キロは出ていただろう。確信した。

車屋さんでは社長は不在だったためきしめんセットを置いてきただけで帰ってきた。修理してくれた人たちには「またきたのか!今度は事故るなよ!」と送られてきた。 速攻で「戻って浦河で一泊しなよ」とメールも頂いたが・・・北海道は広かった・・・ほほ。

そのまま北上して帯広を目指した。

浦河から広尾に抜ける道は新しく出来たらしく綺麗で、、、終わりかけの紅葉で本当にきれいだった。デジカメしか持っていないのを後悔した。

広尾に抜けたあたりで日が落ち、一気に寒くなってきた。出発の日名古屋は26〜7度あり、半そで短パンで汗だくで準備した。そんな中スパッツとか毛糸のセーターとか頭に浮かぶハズがない。触るのも嫌なものたちだ。これだけ準備できただけでも自分を誉めてやりたい。

しかし、寒い。

いったい花畑牧場はどこにあるのか・・・・私はナビ子を買ってから地図を見る機能を失い・・・目的地の住所も持たなくなってしまった。花畑牧場はどこにある?!りき母にもメールで聞いたのだが・・・ナビ子が知っていた。

ナビ子の指し示す通り走ったが・・・私はナビ子がなかったら今も帯広の農道を走っているだろう。あんなの見つけられるかッ!大体、ラストの15KM直進。15KMと言えば私の家から名古屋駅まで・・・名古屋市横断の距離である。

それが地図にもかろうじて載っている農道・・・しかも直線、周りは電気もない車も走っていない、そんな状況でナビ子が信じられるわけがない。

「この道で大丈夫か?!」 ナビ子はあっていた。

 

夜、親睦会に参加した。 そこでエスキモー犬オス2頭で走る伊藤さん(札幌ギグ、グレイとコンマ何秒で負けマジで悔しがっていた)とお話をすることができた。 私はず〜っと今の橇犬の主流、アラスカンハスキーでのトレーニング方法は何かマラミュートとは大前提が違う気がしていた。聞いても効果なさそうなので試さないことが多い、だからマラミュートベースの犬でチームを作っている師匠大澤さんの話が聞きたいのだと思う。

エスキモー犬のトレーニング・・・というより橇犬としての気持ちとかマッシャーとの関係とか納得させられるものがあった。

    

花畑牧場田中義剛さんと

そしてそこに『伝説の女マッシャー』がいた。
今年2月の大会で橇に手を縛り付けて6ドッグで転倒&縛り付けられた方の手を骨折、モービルで迎えにきた人が橇と犬を戻している間に、そのモービルを片手で運転して帰ってきた人だった。お世辞にも若い女マッシャーではない。

私の方向はまさにこの方向である。記念写真を撮らせていただく。

    

伝説のマッシャーとのツーショット!

(花畑牧場駐車場泊)