こぼ合流

 
 

 

こぼ統合
 

こぼの検疫も終了してこぼをHanasfrontyardに合流させるときが来た。

こぼは6ヶ月の子犬、はなたちは性別の違うメス・・・問題があるとは思っていなかった。しかし、庭が狭いこと・・・これによって犬たちの要らぬ争いが起こるのは経験済みである。こぼがこの狭い庭にどれくらい順応できるかが勝負でもあった。

私は通常平均15時間ほど家を空ける。その間犬を隔離しておいたりつないでおくといろいろ問題が出る。そして全部いっしょにフリーで飼うことが私の犬への美学でもあった。ならば庭の面積を最大に利用して全部1つのところに入れておくのが理想であった。

それに行き着くまでいろいろ試行錯誤を繰り返さなければいけない。

犬を追加するときに最大に守らなければいけないこと。
【先住犬を尊重する】
はなサラ優を優先して暮らすことに注意をおかなければいけない。

犬たちは最初の会わせ方でよくも悪くもなる。3頭にどうやって会わせるかだけを考えていた。

はなは心配がまったくない。目下のものに対して初対面ではなは今まで問題を感じたことがないのでここは安心していた。サラはどうだろうか・・・サラは宝物、食器やおもちゃ、石ころそんなものを身を呈して守るところがある。トラブルを起こすとしたらそこなので宝物をすべて回収して歩くことをすればオッケーだ。

問題は優だった。こぼが挨拶を失敗したらたぶん許さないだろう。過去それで大喧嘩になったパターンは何回かある。優はどう反応していくか読めないので注意が要る。


検疫所へはなといっしょに迎えに行きそのまま実家に移動した。車にはいつもどの犬かが乗っていることを知らせるためにはなを乗せて迎えに行った。そしていっしょに行く犬は・・・私が最大に信頼を置くはなにこぼは信頼を置いて暮らさせたかった。

実家の庭ではなは軽くこぼを無視して、興奮して飛び回るこぼにぶつかられては小さく唸っていた。実家の庭も狭いが2〜3時間でこぼもその唸りを出さないようにはなと接することができるようになっていた。

そのまま実家に置く予定だったのだが、両親が旅行に出るということで次の日私ははなとこぼを実家から回収した。

Hanasfrontyardにはサラ優が待っていた。

まず、気難しい優は別格なので注意・・・ゲージにサラ優入れはなとこぼを庭に放した。はなとこぼは仲良しなんだよ、とサラ優に見せた。庭をチェックするこぼとそれを容認するはな。。。その姿にサラも優もよどめき立ちこぼを見ていた。4頭にたらふく餌をやりまずはゆったりさせて・・・・しかしゲージの前を通るこぼに優は鼻にしわを寄せていたので優だけ玄関先の隔離スペースに出した。

はなサラこぼは普通に合流した。が、はなもサラも軽く無視をしていた。その日こぼは私の姿を見ると「助けて!ここから連れ出して!!」とすがってきたので夜は家の中に入れた。日本の低い座卓で暮らす文化に慣れるためのトレーニングを開始した。

こぼは生食で育った犬なので人間の食べているものにまったく興味を示さなかった。こぼはゆっくりひざ元で寝て私はそのまま普通に食事をとった。このまま行って欲しいものである。


次の日の朝、優を隔離したまま再度はなとサラとこぼを合流させる。
はなは朝から元気がよくこぼに遊ぼう!ポーズで絡んでこぼも久しぶりの遊びにウォンウォン言いながら喜んで走り回った。それを見ていたサラもこぼと遊び出した。

2頭が遊んでくれるのがわかりこぼはもう「助けて!」とは言わず2頭と一緒に居たがるようになった。まだ優とはいっしょにできない。


1週間後、こぼが加わった4頭で平湯スキー場に走らせに行った。
私の信じている方法でもある。広いところで走れば犬たちは喧嘩にならない。そこで優とこぼはいっしょに走り合流完了となった。

同じスペースに4頭入れて一件落着のようだったが細かいことはしばらく続いた。

サラの宝物を回収してもその日の午後には新しい宝物を見つけてある。小枝だったり葉っぱだったり・・・それがあちらこちらに地雷のように埋めてあって何も知らずに通りかかるこぼは数回襲われた。

はなは私が犬たちの日よけのためにシートを張ったのだがそれを出したときにはなより先にこぼがシートをチェックした。それにはなが怒ったのだがはながガウっといっただけで続きはサラがガウガウっとこぼを怒った。

優は最初に庭で2頭で走ったときにこぼが何かルールを破りガウガウガウっ!となった。優は後にも先にもここれ一回でその後は気持ちが悪いほどこぼにやさしい。

こぼは1つ1つを覚えていった。群れで暮らすルールは本当に厳しく例外・容赦はなかった。

いっしょに暮らし始めて3ヶ月・・・・
はなは優と喧嘩になった時と同じ過ちを犯した。こぼを子供扱いし教育的指導の無意味なインネンをつけた。こぼはもう大人になっているので真剣に抵抗をした。双方負傷するということになる。

その後、はなはこぼに一目を置き始めてしまい、こぼの本位不本意関わらずこぼはこの群れのトップに立とうとしている。

現在、こぼはすべてのルールを覚え4頭一緒に狭いスペースに暮らしている。オスが入り、メス3頭だったnojiチームは今までにない安定を見せている。こぼが3頭に与えた気持ちが大きくさらに犬同士が尊重し合い、お互いの気持ちスペースを守りながら暮らしている。